10 Cloverfield Lane

「パシフィックリム」と対極を成す傑作だ。
ジョン・グッドマンの怪人っぷりがある意味最凶なんだが、残るも地獄出るも地獄な選択肢へと追いやられる。
最後の数分のみクリーチャー系が登場するという、ある種の変化球っぷりが、「クローバーフィールド」の名を冠するに値する演出と言えましょう。
鳥のさえずりピヨピヨに騙されてエラいことになってしまう。助けを求めてきたオバハンの言っていた「ガスをちょっと浴びただけだ！」ということの意味が理解できる展開となった。という全ての伏線を回収していく手腕に脱帽。
ジョン・グッドマンは、先日観た「テイクシェルター」の主人公と同じく、世間からは白い目で見られていたが、それ見た事かと、このカタストロフィに実は快哉を叫んでいた訳だ。しかしそれまでの日頃の行いが災いして、飼い犬に手を噛まれてしまった。ジョン・グッドマンが本当に善人だったとしたら、あそこで楽しくモノポリなんぞに興じて２〜３年は過ごせていたろうに。
しかしあの鳥ピヨピヨが本当だったとしたら、この映画も「テイクシェルター」と同じことになってしまうわな。
»»鑑賞日»»2016/11/16