2 Days in the Valley

2 days トゥー・デイズ

これは恐らく「ぱるしん」で観た作品だ。シャーリーズ・セロンが死ぬシーンに憶えがある。当時はこの人がシャーリーズ・セロンだという認識は全くなかった。というより、死ぬ役の人が女性だったかどうかも憶えていなかったんだけど。

シャーリーズ・セロンがほぼデビューに近い頃の作品。気持ち悪い程の美人っぷりだ。この頃から惜しげもなくおっぱいをポロンポロンと放りだしている。他に知っている人と言えばダニー・アイエロくらいなもんだ。この人は「レオン」での印象が強い。
さて本作はなんというジャンルにカテゴライズすればいいんだろう。いちばんしっくりくるのは「群像劇」っちゅうやつですな。
最初はまったく毛色の違う4〜5組のエピソードが交互に描かれ「なんじゃこりゃ」と思うも、だんだんとそれらが1つの話へと収斂しゅうれんされてゆく。まぁそれが群像劇っちゅうもんですから当たり前なんだけど、特筆すべきは、それぞれのエピソードに味があるというかコクがあるというか、各話をリンクさせるのに無理がない造りなことだろう。
最初は「ん???」と思っていたものが、だんだんと魅力的なものへと輝き出す手腕はお見事。そして勧善懲悪が成され、なんとなくハッピーエンドな終わりかたへと繋がる爽やかな読後感が嬉しい。
»»鑑賞日»»2020/11/18

ぱるしん

正式名称は「パルシネマしんこうえん
このご時世に関わらず今も営業している、神戸は新開地の湊川公園にある名画座。
当時、3年間くらいは毎週のように通った。もう20年前になるかぁ〜!
ココと「大毎地下名画鑑賞会」が自分の映画人生の根幹を成していると言えましょう。

大毎地下名画鑑賞会

「大毎」と言えば大抵の人は「大毎地下」とくると思いますが、自分にとってはコッチなんですよね。
大毎地下劇場のあるビルの最上階にある急ごしらえ感満載な映画館。
映写は専用の部屋があるではなく、ロビーというか待合室で行っている。前の上映が終わるのを待っている客は誰でも、技師のおじさんが映写機を操作しているのを見ることができる貴重な映画館だった。
五百円で二本立てという超破格な値段設定で、文字通り足繁く通った。椅子がパイプなのも全く気にならなかったもんだ。
’97年にビル改築に伴い閉館してしまった。それを考えると「ぱるしん」は恐ろしくがんばっている。

●原題:2 Days in the Valley
●制作年:1996
●上映時間:104min
●監督:ジョン・ハーツフェルド
●キャスト:ダニー・アイエロ/ジェームス・スペイダー/エリック・ストルツ/シャーリーズ・セロン
●お薦め度:★★★★