エイリアン:コヴェナント
最近流行のエピソード0ものの第二部にあたるわけだけども、第一部の「プロメテウス」は全くエイリアンものだとは知らずに観たので、とても良かったんだよなコレが。
まず、流石に映像が美しい。シリーズ本編も3まで観たけど、3は如何にデヴィッド・フィンチャーと言えどもガチャガチャ動き回るのに忙しくてイマイチだったように記憶しているのに比べて、やっぱりリドリー・スコット、老練のカメラワークで落ち着いて観ることができる。(まあパニック映画なんだから「落ち着いて」というのもヘンな表現だが、せわしない表現は単に虚仮威しで誤摩化しているに過ぎない)
さて内容だが、ミスリードを誘うようなオープニングシークエンスがとても印象深い。
デヴィッドとウォルターという名前の違いがとても重要になってくる。
今作を観てようやく前作のアンドロイドの行動の不可解さが明らかになった。
前作でなんとかハッピーエンド的な終わり方をしたものの、結局悲惨な結末になっていたことが語られる。この語り口がなかなかいい。写真というか絵というかそんなものでチラッと見せられ、アンドロイドの言葉でそれとなく語られるだけで全てを理解させられる。
これでこの三部作はデヴィッドが主役だということが確定した。
てっきり、プロメテウスの続編と言うから、あの後のことを描いているものだとばかり考えていたが、全く別の視点から描くというツウ好み(?)な方法がとても気に入った。次も楽しみだ。
»»鑑賞日»»2018/10/22
今作もプロメテウスもそのテイストを引き継いでいると思います。そこがいいんじゃないか!と思うんですけどねえ。
これじゃ「エイリアン:コヴェナント」じゃなくて、「アンドロイド:コヴェナント」じゃないか!と言っている人もいます。コヴェナントの意味は知らないけれど、その通りだと思います。ヘタにエイリアンと題名についているから怒っているんですよね。でもアンドロイドをつけるのも得策ではないと思います。ここはただの「コヴェナント」と、前作の「プロメテウス」と対を成す感じが一番良かったかもしれません。
自分的に「プロメテウス」の何が良かったのかを見返すと、人類の起源を探求する物語だとばっかり思っていたら、なぜか途中から、「なんやエイリアンっぽいでコレ?まー同じ監督やからな、そんなこともあるで』と思いはじめ、遂に本物が登場し『なんやコレ「エイリアンエピソードゼロ」やんか!』となったことに驚き感激している記述となっているんですよね。
この情報過多の時代にそんな奴も希有な存在だとは思うけど、もちっとプロモーションの仕方を工夫すれば反対意見の方々も納得できていたかもしれませんな。
今作は興行的に失敗してしまい、どうやら第三部は制作されない可能性が出て来たとレビューにあったので、残念至極。次でどうやってエピソード1に繋げるのかお手並み拝見と行きたかったんだけどなあ。
●原題:ALIEN : COVENANT
●制作年:2017
●上映時間:121min
●監督: リドリー・スコット
●キャスト:マイケル・ファスベンダー/キャサリン・ウォーターストン
●星の数:★★★★
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◉機動戦士ガンダム THE ORIGIN
エピソードゼロものの金字塔と言えばコレ。本編よりも時代は前なのに、設備や装備がそれよりも優れているように見えてしまうのは洋の東西を問わず悩みの種。でも最高です。 |