アルティメット
ワイヤーアクションなしでやっているように見える。おそらくマジモンだろう。フランスのトニー・ジャーと呼ぼう。
全てが定石通りには運ばないように作っている。
このまま素直に犯罪者と偽犯罪者のバディもんになるのかと思ったら即見破られたり、え!このタイミングで?と思うような所で敵の親玉が身内に殺されたりと、捻り展開が満載で楽しませてくれた。
爆弾の起爆装置の設定、ひいてはわざわざ覆面エージェントと送り込む必要性があるのか?という根幹に関わる設定だけはチト腑に落ちないが、そんなことはどうでもいいやと思わせる爽快感溢れるよい映画でしたな。
»»鑑賞日»»2016/09/27
我らがリュック・ベッソン
フランス映画をハリウッド映画化させている権化、リュック・ベッソン。
もうこの頃は撮ることは滅多になく、プロデュースなり脚本なり原案なりで大量生産している。
リュック・ベッソンと言えば「グレートブルー」で打ちのめされたクチの一人なんですが、今ではもうその殆どがハリウッド映画的なテイストばかりでいささか寂しいものを感じざるを得ないのも時代の流れでしょうな、ご同役。
アマゾンのレビューを読んでいると、この作品を『フランス映画っぽいなあ』と言う人がいて、「これはフランス映画ではなくて、『ベッソン映画』なんだよ」とツッコミを入れたくなるけど、そうか、もうフランス映画と言えばコッチ系なのかと愕然としたりします。
でも、なんやかんや言われてもリュック・ベッソンという人はフランス映画界を牽引している大立て者なんですね。ユニフランスというフランス映画を振興させるためのサイトを見ていると、「TAXI6」が圧倒的なブッチギリで2018年8月の興行収入トップに君臨しているから、それはもう歴然とした事実なんですね。
さっき時代の流れなんて書いたけど、このリュック・ベッソンという人はまだ二十歳前後でハリウッドに単身乗り込み修行をしたというくらいだから、もともとハリウッド的なものが好きだったんですね。だから時代の流れというより、自ら流れを作ったと言えましょう。
まあそんなこんなで、ベッソンもんは観たり観なかったりになってしまっていたけれど、「96時間」を観て、やるやん!ベッソン!アチャラカベッソン!テケレッツのパ!と拍手を贈った。しかしこれも監督をしたわけではなく、関わってるというだけで、而シテ、ソノ監督ハ?と調べた結果、この作品を借りた次第でありまする。
ダヴィッド・ベルに関しては「フランスのトニー・ジャーと呼ぼう」なんて書いているけれど、トニー・ジャーをタイのダヴィッド・ベルと呼ぼうと言い直さなければならないほどの人物だということが判った。
パルクールという体術の創始者で、これまたベッソンもんの一本「ヤマカシ」のモデルになった人だそうだ。残念ながら「ヤマカシ」は観ていない側の組に入るが、予告編は観た事がある。それぐらいの人物なら「ヤマカシ」にも出ていればいいじゃないか、と思うけど、そこはソレ大人の事情という奴があるみたいで、とにかくこのアクションはホンモノということだ。
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◉ジャンヌ・ダルク
この映画を語る時、或る事柄しかモウ思い出せない。 |