バンブルビー
丁度いいギミック感
このシリーズを観ては漏らす感想に「やっぱ子供向けやな…」というのがあるが、まぁ元々子供向けのアニメが原作なんだから当たり前なのに分析もヘッタクレも無いんだが、子供向けと感じてしまう要因に、その題名通りのトランスフォームがある。とにかく大量の敵味方が入り乱れてガチャガチャと変形するのに
というのが、なぜか過去4作とも鑑賞してしまった者の見解であるが、今作は違う。
アバンタイトルこそ過去作を踏襲した戦闘シーンで始まるが、本編に入るとトランスフォームするのは3機だけである。そして主人公のバンブルビーがジープだったり旧型ビートルに超絶リアル感をもって変形する。それも画面内に単体で変形するから非常に親切設計だ。このギミック感を味わうだけでも観る価値はあるだろう。
ところがそのお話の骨子は「アイアンジャイアント」そのものと言ってもいいかもしれない。どちらかと言うと「やんちゃ」な性格と思っていたバンブルブーが、かなり「お茶目」な性格に描かれている。このお茶目具合の表現の仕方がまんま「アイアンジャイアント」を彷彿とさせてしまい、監督は「アイアンジャイアント」のファンに違いないと感じずにはいられない。別にええんやけどね。
彷彿ついでに書いてしまうと、軍人さん側の主人公の角刈りの人は「機動戦士ガンダムUC」に出てくるダグザさんを思い出させてくれるのも嬉しい。
»»鑑賞日»»2019/10/23
●原題:BumbleBee
●制作年:2018
●上映時間:114min
●監督:トラヴィス・ナイト
●キャスト:ヘイリー・スタインフェルド/ジョン・シナ/ジョージ・レンデボーグ・Jr
●お薦め度:★★★