Captain America: Civil War

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

ちょっと期待し過ぎていたかも知れない。
アバンタイトルのアクション性は目を見張るものがあるが、メインストリームであるアベンジャーズ内の紛争がなぜか白けちゃった感を否めない。
なぜか?
本気を出していないようにしか見えないからか?

「スーパーマンvsバットマン」と時を同じゅうして、全く同じテーマを扱っている。9.11以降、これが流行のテーマとなったのか?まあとにかくコレが最近の流行なのは間違いない。
単にアベンジャーズ映画に飽き飽きしていたから、出るべくして出たこのテーマの意外性が高評価だったってことかいな?
しかしこのテーマ自体も食傷気味になっちゃったのか、前評判を聞き過ぎていたのか、なんかリアリティをイマイチ感じなかったんだよね。

スタークの両親は事故ではなくウインターソルジャーによって殺害されていた…というのが、最大の見せ場というか謎解きとなっている。しかしそれをなんでキャプテンが知っていたんだろう?
一旦、関係が修復しかけてそのまま一緒に戦うことになると、全く「スーパーマンvsバットマン」と同じになるんだけど、あっちの方が公開が早かったから、急遽、脚本を書き換えたのかもしれない。
敵の目的がウインターソルジャー5人衆を解凍させて世界征服と思わせといて、真の目的は別のところにあったという点は面白い。
そんでもってそのまま終劇となるのも、捻っていて面白いかもしれないんだが、チトすっきりしないんだよなあ。
キャプテンアメリカはこれでシリーズ終了なのか?次はスパイダーマンが帰ってくるという予告だ。あ、違うか。アントマンはアベンジャーズで帰ってくるという予告があっても、キャプテンアメリカにでてくるんだから、スパイダーマンの宣伝ってことですな。
スパイダーマンもマーベルコミックだったのか。ますますマーベルユニバースは広がっちゃう。広げ過ぎて収拾がつかないんじゃないのか?単体タイトルとアベンジャーズとの差別化の境界がどんどん狭まっている。
»»鑑賞日»»2016/09/24

「スパイダーマン:ホーム・カミング」まで観て再見した

初見時とはかなり違った感想になった。
ヒーローもんなのになんで内紛なんだ?という違和感があった初見だったが、一連のサノス騒動もしくは指パッチンムーブメントが収束してから改めて鑑賞すると、ここまでを見据えての内紛だったんだと感心した。
キャプテンとスタークとの対立も奥深いヒューマンドラマとして描かれていると感じた。
そしてMCU版のスパイダーマンが本編より先に初登場している点にも注目したい。特にスタークがピーターをスカウトする件りは実に楽しく、今後のスパイダーマンシリーズの流れを決定付ける重要なシークエンスだと思う。
ことほど左様に本作はアベンジャーズシリーズを観るには重要なエピソードでありました。
»»鑑賞日»»2020/09/02

●原題:Captain America: Civil War
●制作年:2016
●上映時間:148min
●監督:ルッソ兄弟
●キャスト:ロバート・ダウニー・Jrクリス・エヴァンストム・ホランドマリサ・トメイ
●お薦め度:★★★★★