バッド・チューニング
1976年、アメリカのどこかの町の中高生を中心としたとある1日を描いた作品。登場する車はなかなかお洒落だから第二のアメリカングラフィティとも言える。
これはネイティブでなければ理解しにくい造りだと思う。
ここで起こった事が事実に近いものだと考えれば、無茶苦茶しよるなあ…とも言えるが、事件らしい事件もなく別にどうってことない一夜を描いているとも言える。
町中の若者がビールは飲むわ麻薬はふかすわ飲酒運転はするわ下級生に体罰を与えるわ大人たちはそれを容認するわという乱痴気騒ぎを描いているだけで、一体全体なにを思ってこれをレンタルリストに入れていたのか悩んだ。
描かれている事が事実と仮定するなら、ピエール瀧の叩かれっぷりが気の毒になるくらいだ。日本でもヒロポンという麻薬が合法だったという過去もあるんだから、時代を考えれば大して無茶なことを描いている訳ではないのかもしれない。
出演者ではマシュー・マコノヒーがハッキリと判る。中高生ではなく、その先輩筋に当たる人物で登場する。他にもエンドロールを観て、ミラ・ジョヴォヴィッチとベン・アフレックという大物の名前を確認できたが、本編を観ている間では気づかなかった。
ということはマシュー・マコノヒー繋がりでレンタルリスト入りしていたのか?と視聴中ずっと考えていたが、最後に判った。監督がリチャード・リンクレイターだったのだ。
なるほど、そうと判れば、この作風も納得できる。
»»鑑賞日»»2019/03/30
●原題:DAZED & CONFUSED
●制作年:1993
●上映時間:102min
●監督:リチャード・リンクレイター
●キャスト:ジェイソン・ロンドン/ウィリー・ウィッギンス/ミッシェル・パーグ/マシュー・マコノヒー/ミラ・ジョヴォヴィッチ
●お薦め度:---