Die Tür

ザ・ドア 交差する世界

てっきり夢オチになるパターンだとタカをくくっていたら、事態はどんどん意外な方向へと転がってゆく。
ドイツのとある地域に現在と5年前、あるいは現在と5年後を繋ぐトンネルがあり、取り返しのつかないことをしでかしてしまった人が、そこを通って人生をやり直そうとする…という「蟲師」の一編のようなお話。
そこを通ったからといって単純にやり直せる訳ではなく、それには相当の代償を払わなければならないという点がダークなファンタジーたる所以だ。
天使のくれた時間」も同じく人生をやり直せる話だったが、あちらを観ても「蟲師」的とは感じずに、本作にそれを感じるのは矢張りあのトンネルの存在だろう。特に難解な場所にあることもなく、なぜか普通に近所にあるのが妙であり魅力的でもある。
でも「こちら」側に来たからといって、即、対価を払う行動に出てしまうのもチトやりすぎとは思うのだが、それがあるお陰で映画に緊張感が生まれるのも事実だ。
そして何より夢オチではなく、あのトンネルはあったものだということで終劇を迎えることに拍手を贈りたい。
»»鑑賞日»»2021/01/06
マッツ・ミケルセン

先日の「しあわせな孤独」に続いてのマッツ・ミケルセンもの。その稿でも触れたけど、「007」は言うに及ばず、マーベルの「ドクター・ストレンジ」や「ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー」などの名だたる超メジャー映画にも出演していた。

●原題:Die Tür
●制作年:2009
●上映時間:101min
●監督:アノ・サオル
●キャスト:マッツ・ミケルセン/ジェシカ・シュヴァルツ
●お薦め度:★★★


◉ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー

2017年5月に観賞している。申し訳ないがマッツ・ミケルセンの記憶は全くない。憶えているのはドニー・イェンがカッコ良かったということぐらいだ。
“はみ出しもの、ならず者という意味だそうだ。
座頭市的なおッさんがかっこいい。(ドニー・イェンだそうだ)
アジア人が主役級を努めているのが目立つ。
キャプテンもカトーという役名で浅野忠信っぽい人だ。

やはりSWのファンでなければあまり楽しめないのかもしれないと思ったが、最後まで観ればそれなりに面白かったと言えましょう。中盤までなんのこっちゃらな感じだったが、レビューにもあるように「七人の侍」+「座頭市」の感は強く感じた。
シリーズのちっとも熱心な観客ではないが、そんな自分でもエピソード3と4を繋ぐ話なんだろうなとは察しがついた。
これがファンだったらもっと楽しめたんだろう。”