Feast

フィースト

低予算アイデア勝負を目指した一本か。
低予算ながらVFXもしくはSFXのレベルは、思い出補正もあろうかとは思うがジョン・カーペンターの「遊星からの物体X」くらいのクオリティは出ているんじゃないかな?と思う。
ただ大まかな流れは、この手の映画にあるパターンを踏襲しているとしか言えない。
エンドクレジットを見ているとベン・アフレックやマット・デイモンの名が出ていた。てことは彼らの会社がお金を出しているということだろう。彼らにしてこの映画にお金を出させる程のオリジナリティなアイデアとはなんだろう?

それはズバリ言って「パターンはずし」だと思う。
アニメで言えば「戦闘メカザブングル」のようなものだ。
大まかな流れはモンスター系スプラッター映画なんだけど、登場人物たちがそれぞれ意外な行動をする。ヒーローと紹介された奴が速攻で死んだり、カワイコちゃんが裏切ったりと楽しませてくれる。
加えて全員が無名俳優なこともあり、どいつが生き残るのか予想がつかなくなる。
面白さと言えばそのくらいのものだが、ある酒場のある一夜を切り取って描いただけで、なんの説明もなく、その後どうなったかもほったらかしの無愛想な作風は好感が持てる。
»»鑑賞日»»2018/11/20

wikipediaを読んでみると、この作品はテレビ番組から作られたそうだ。古い話だがイカ天から派生したエビ天のような番組がアメリカにもあって、優勝した案件を実際に映画化するというプロジェクトの一本らしい。その番組のプロデューサーに、ベン・アフレックやマット・デイモンらが名を連ねているということだそうだ。

●原題:Feast
●制作年:2005
●上映時間:86min
●監督:ジョン・ギャラガー
●キャスト:バルサザール・ゲティ/ヘンリー・ロリンズ
●星の数:★★★

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