FIVE EASY PIECES

ファイブ★イージー★ピーセス

如何にもなアメリカン・ニューシネマ。
起承転結がない…とずっと感じてしまう。厳密に言えばない訳ではないと思うが、どうもあったことを羅列している印象になってしまう。まあそれがアメリカン・ニューシネマというもんなんじゃろが。
陳腐な言い回しでしか言えないが、ラストシーンの為だけにある映画。そこまでずっと我慢しなければいけない。が、あのラストは良い(「映画」として、という意味で)。あのシーンの為への我慢は許せる一本だ。

起承転結がないと思ったが、大きな流れでは有ると考えを改めた。
ないと感じたのは、友人が逮捕されたことと、ヒッチハイカーの女二人組の顛末が大きく関係していると思う。どちらも後日談が語られない所為せいで、このエピソードは必要だったのか?と考えたからだろう。
大きな流れとしては、主人公の男の奇妙な性格を浮き彫りにする映画だった…という解釈で宜しいでしょうか。
»»鑑賞日»»2019/06/24»»U-NEXTにて

レビューを読んでみた。
良かったと思っている人のレビューを読んでみると、深い洞察力の持ち主や人の機微を感じられる人による、なるほどいちいちご尤もな意見を拝読できて、映画本編を観るよりも示唆に富んだ感銘を受けた気になる。でもやっぱり、今の自分にはちっとも響かない作品だったなあと思うのです。なぜだろう?それは主人公の性格が全く理解できないという根本的な溝がそこにあるからだろう。

●原題:FIVE EASY PIECES
●制作年:1970
●上映時間:98min
●監督:ボブ・ラフェルソン
●キャスト:ジャック・ニコルソン/カレン・ブラック
●お薦め度:---

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