Godzilla

GODZILLA ゴジラ

とても贅を尽くした映像表現は文句のつけようがない。
CGなのか着ぐるみなのかは判別のしようがなく、恐ろしくハイクオリティなのは間違いない。
しかしこの手の怪獣映画のジレンマである、怪獣が主役なのか、ヒューマンドラマが主軸なのかどっちつかず感を常に感じてしまうのだ。
あの「キックアス」でダメダメ青年を演じたアーロン・テイラー=ジョンソン(キックアスの時はアーロン・ジョンソン)がいちおう主役なんだけど、この男の愛する妻子と再会できるかどうかってのが人間側の主題ってことになると思う。
でも怪獣側の主役である「ゴジラ」が、なぜか人間に都合の良い行動をとってくれるのが、どうもクサさを感じずにはいられない。まぁそれを言っちゃあおしめぇよぉなんだけど、どうも解せないのだ。
»»鑑賞日»»2021/05/05»»Amazon Prime
題名とかについて

原題は単に「Godzilla」で、1998年のローランド・エメリッヒ版と区別がつかない。
邦題では「GODZILLA ゴジラ」に対して「GODZILLA」という微妙な方法で差別化を図っている。でもこれじゃあラジオで喋る時に困るような方法だ。
そこで通の間では、会社名で「レジェンダリー版」「トライスター版」、監督名で「ギャレス版」「エメリッヒ版」と呼び分けているそうな。

「CG」なのか「着ぐるみ」なのか問題については、モーションキャプチャを使ったフルCGということらしい。

●原題:Godzilla
●制作年:2014
●上映時間:123min
●監督:ギャレス・エドワーズ
●キャスト:アーロン・テイラー=ジョンソン/渡辺謙/エリザベス・オルセン/デヴィッド・ストラザーン/ブライアン・クランストン/ジュリエット・ビノシュ/サリー・ホーキンス
●お薦め度:★★★