ジェイコブス・ラダー
妄想の中の妄想なのか…?それとも走馬灯か?
こっちの頭ん中がおかしなるわ!と思わずにはいられない気持ち悪さがこみ上げてくる。
ベトナム帰還兵もんという部類にジャンル分けされるんだろうが、ラストショットを見るにつけそうとも言えんことになる。
過去現在が入り乱れるというよくある構造で物語は進むのだが、中盤まではベトナム戦争というあまりにも過酷な体験で精神に支障をきたした人の話なんだな、あ〜しんど、と思わせておいて、実は国家機密に関わる極秘実験の被害者だった!という、まるで「陰謀のセオリー」的なお話になりかけて、俄然面白くなったのも一瞬のことで、結局尻すぼみに終ってしまった。
それだけならまぁよくあることなんだけど、驚愕なのはラストショットである。これがあることで、だ〜いどんで〜んがえし!となればよかったんだけど、実際は更に混乱が増してしまう。
ということは、今まで見てきた物語は、死ぬ前に見るという走馬灯のようなものだったのか?としか考えられなくなる。しかもこの場合、今まであったことだけではなく、10年くらいの未来に一度飛んだ時点から過去を振り返っている、しかも妄想も絡めてだ。つまりありもしない
まぁ死後の世界や死ぬ直前のことを語れる人はいない訳だから、そういうことがあるかないかは誰も知らないので、なるほど!そういう手もあったか!と小膝を打てる演出もあったんだろうが、自分には「なんじゃこりゃ?これじゃ
»»鑑賞日»»2019/05/15
●原題:Jacob's Ladder
●制作年:1990
●上映時間:113min
●監督:エイドリアン・ライン
●キャスト:ティム・ロビンス/エリザベス・ペーニャ/ダニー・アイエロ/マコーレ・カルキン/エリック・ラ・サール
●お薦め度:---