KES

ケス

瑞々しいとはこのことだろうか。
決して観ていて楽しい気持ちになる種類の作品ではないけれど、この瑞々しさはなんだ。作為性を一切感じない。
それはなぜか?
美男美女がほとんど出てこないからか?
ラストの哀しい結末もホンマにそうなっとるんとちゃうか?と思わずにいられない。時代が時代だから有り得ないこともない。
»»鑑賞日»»2019/06/26»»U-NEXTにて

U-NEXTについて

U-NEXTにて鑑賞した。もちろんお試し期間、無料で見放題というやつだ。
見放題といっても、なんでもかんでも見られるというサービスではなかった。新作だと不可という区分けでもなく、旧作でも有料になる作品も少なからず存在する。ディズニー系は概して有料ということで決まりだが、その区分けの線引きの法則は謎だ。
またそのラインナップの豊富さ(というか貧弱さか)にも疑問がある。自分の借り方の一つの基準は DISCAS だ。近所の TSUTAYA にないタイトルは DISCAS に登録している。大概のものはこの方法でまかなえるのだが、なかにはDVDが発売されていないとかの理由で、DISCAS にもないタイトルが存在する。しかも〇〇が選ぶオールタイムベストテン的なタイトルになると、その確率は上昇する傾向にあるのだ。手に入りにくいものをわざと選んどるんちゃうんかい!?と思うこともしばしである。
前述の DISCAS に登録してある作品を片っ端から U-NEXT で検索するとだいたい3割くらいしかヒットしない。なんじゃこりゃ。いわゆる「つかえね〜」的な感想を漏らしかけたが、先日そのありがたみを噛み締めた「ラヴソング」の例もあるように、新たな光明が見えた。
DISCAS に登録しようにも、作品自体が DISCAS に無いので登録のしようがないという作品があったのだ。
そんなタイトルの一つが本作「ケス」である。
ただその、観てみたいが DISCAS に存在しないタイトルのリストは作成していなかったので、あらためて「なんじゃったかのう」と思い出そうとしても急には浮かんでこない。
本作を発見できたのは偶然の産物だけど、まさかこのタイミングで鑑賞できるとは思いもしませんでしたな。

DVD自体が販売されているのかどうかは調べていないけれど、DISCAS に無かったのは確かだ。以前調べた時点と現時点にはかなりの時間が経過しているので、その間に世の中の状況が変わったのかもしれない。案外今は DISCAS にもラインナップされていたりして…とも思うけど。
→DVDは思いっきり発売されていた。BDは出ていない模様だが。

●原題:KES
●制作年:1969
●上映時間:111min
●監督:ケン・ローチ
●キャスト:デヴィッド・ブラッドレイ/リン・ペリー/コリン・ウェランド/フレディ・フレッチャー
●お薦め度:★★★★

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です