全く期待していなかったのが良かったのかもしれない。B級バカアクション映画程度に予想していたので見事に裏切られた。
自分が観るフランス製アクション映画といえば、リュック・ベッソン率いるヨーロッパコープ一本槍ななか、初めてお目にかかる制作会社の作品だ（パートナーの「ワイルドバンチ」はよく見かけるが）。出演俳優も殆どが顔馴染みのない人ばかりで、主人公の右腕的な顔に傷のある男の役者だけが、僅かに見たことあるかもしれないと思える人だった。
規模は小さいながら「どんでん返し」の連続の作劇で、グイグイ引き込まれる。あまり馴染みのないクロアチアだかボスニアだかが舞台の１つになっているのも新鮮だ。
株売買のテクニックというか理論というかがナンノコッチャなので、それをしたからどうなるのかというのが、さっぱり解らん。だからそこんところにリアリティを感じられないんであるが、それさえもどうでもええわと思わせる勢いがこの映画にはある。
»»鑑賞日»»2020/01/31
