機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

実質23分×6本を一気に観た。全話観ても、若干長めの映画一本と同じ長さということか。
大昔のVHSの時代に一度観たことはあると記憶していたのだが、完全に内容は忘れていた。
のちの作品「機動戦士ガンダムUC」に出てくる「袖付き」を彷彿とさせるが、決定的に違うのは運に見離されているという手練れ部隊と少年アルとの交流を描いている。ニュータイプ云々という設定が殆ど出てこないのが嬉しい。
まず冒頭の手練れ部隊の巧妙な作戦展開の表現に並々ならぬこだわりを感じた。しかしそこからは全体を通してアル少年の日常生活が描かれることになるから、その戦闘シーンがいっそう記憶に刻まれる。とか言いながら、そんなシーンを含めて記憶からは消え去っていたんだけど…。
まあ、そんなこんなで、「滅びゆく者に乾杯」というセリフが全てを語っているように、負け戦さと判っていながら逃げることを選ばない男たちの話だ。特にラストのビデオレター前後のくだりは残酷な美しさを放射している。
»»鑑賞日»»2019/08/26 U-NEXTにて

●原題:機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争
●制作年:1989
●上映時間163min
●監督:高山文彦
●キャスト:浪川大輔/辻谷耕史/林原めぐみ
●お薦め度:★★★★

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