007/ムーンレイカー
ついに宇宙にまで行ってしまった007ということで話題になったとかならなかったとか。
「ムーンレイカー」という題名から何となく『月面を動き回る装甲車両の図」を想像していたのだが、アバンタイトルで強奪されるスペースシャトルの名前がムーンレイカーだった。
ああ、そういうことね。といつも通り、美女を片手に世界各地を股にかけ、無理矢理な危機一髪の連続を楽しませてもらって、宇宙に行く云々というのはガセネタだったんだと思いかけた頃、唐突に宇宙へと行ってしまった。
思うに、当時、スペースシャトルが宇宙に行くことに成功した世相を反映しての企画だったんだろうってことは想像に難くない。それはいいんですが、なんぼなんでもコレはリアリティの欠片もないのではないでしょうか。子供向けの特撮番組かガンダム以前のテレビまんがレベルとちゃうか?と思ってしまうのは今が2020年だからだろうか?
「ムーンレイカー」という題名から何となく『月面を動き回る装甲車両の図」を想像していたのだが、アバンタイトルで強奪されるスペースシャトルの名前がムーンレイカーだった。
ああ、そういうことね。といつも通り、美女を片手に世界各地を股にかけ、無理矢理な危機一髪の連続を楽しませてもらって、宇宙に行く云々というのはガセネタだったんだと思いかけた頃、唐突に宇宙へと行ってしまった。
思うに、当時、スペースシャトルが宇宙に行くことに成功した世相を反映しての企画だったんだろうってことは想像に難くない。それはいいんですが、なんぼなんでもコレはリアリティの欠片もないのではないでしょうか。子供向けの特撮番組かガンダム以前のテレビまんがレベルとちゃうか?と思ってしまうのは今が2020年だからだろうか?
よかった点。
スリスとサスペンスの連続に特化しており、その間の余分なパートのすっ飛ばし具合が心地よい。
ジョーズと呼ばれる巨漢が影の主役とも思える。「用心棒」の地獄の一丁目の番人役で知られる羅生門綱五郎かと思えるようなこの男へのスポットの当て具合がちょっと珍しい。
エヴァンゲリオンの人類補完計画なるものが未だに理解できていないのだが、今作における敵の親玉はもう一人の碇司令なのではないだろうか?と思っちゃたりするのであります。
»»鑑賞日»»2020/12/12
「ムーンレイカー」の本当の意味
「ムーン」は誰でも判る「月」であり、レイカーの「レイク」は湖を想像してしまう。ところがレイクのスペルは「rake」となっており、「熊手」の意味だそうだ。
御伽噺に、水に映った月を熊手で掬い取ろうとしたお莫迦さんがいたそうな…みたいな話があり、転じて、「ばか」「まぬけ」「ウスラトンカチ」「うつけ」の隠語として使われるということだ。
内容とあまり関係ないこの題名は、原作者としては乗り気ではなかったが、編集人に説得されツイ許してしまったらしい。
本作公開の1979年はまだスペースシャトル発射に成功していないが、常に時代の先端を目指す「007シリーズ」としては、その気運に先駆けて製作をしたらしい。