おかあさん
田中絹代と言えば溝口健二の常連女優というイメージだったが、当然ながら他の監督作にも多数出演している。ちょっとデータベースを調べてみると、膨大な作品に出演していることが知れる。自分が知っている作品なんかはかなり新しい部類のほうで、無声映画時代のものが半数を占めているのに驚く。そしてもっと驚いたのは「山椒太夫」や「雨月物語」のほうが本作より新しい作品だったということだ。
優に四半世紀以上は前だと思うが、名画座で特集されていた溝口健二祭りで観た上記2作品は、体感的には本作よりも20年以上前の作品な感じがしたのだ。つまりそんだけ現代のデジタル修復技術が進んでいるっちゅうことの顕 れで、もう一度溝口作品群も配信で観直すべきかもしれませんな。
さて、「銀座化粧」で感じた田中絹代像の違和感は本作には一切感じない。これぞイメージ通りのジスイズ田中絹代な役どころだ(当社比)。
悲しいこと辛いことも沢山あるけれど、明日に向かって元気良く生きていこう!な内容で、普段なら文部省推薦的で気にくわねェと言ってしまいそうな所だが、そんなことを微塵も感じなかったのはなぜだろう。香川京子のキュートさのおかげか、妹ちゃんや甥っ子くんの朴訥さの成せる技だろうか。
»»鑑賞日»»2020/08/21»»U-NEXT
優に四半世紀以上は前だと思うが、名画座で特集されていた溝口健二祭りで観た上記2作品は、体感的には本作よりも20年以上前の作品な感じがしたのだ。つまりそんだけ現代のデジタル修復技術が進んでいるっちゅうことの
さて、「銀座化粧」で感じた田中絹代像の違和感は本作には一切感じない。これぞイメージ通りのジスイズ田中絹代な役どころだ(当社比)。
悲しいこと辛いことも沢山あるけれど、明日に向かって元気良く生きていこう!な内容で、普段なら文部省推薦的で気にくわねェと言ってしまいそうな所だが、そんなことを微塵も感じなかったのはなぜだろう。香川京子のキュートさのおかげか、妹ちゃんや甥っ子くんの朴訥さの成せる技だろうか。
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