ロッキー 5
「クリード」を観たいと思っている。
それを観るには過去作を観ておいたほうが良いとの情報を得たので、ボチボチとやっている。各話のその時点では一応完結しているので、なかなか「早く次みてー!」とはならないからか、かれこれ3年は掛かっている。
流石に無番の「ロッキー」が名作なのは間違いの無いことだが、どうもその続編というのは、スタローンの筋肉バカっぷりを露呈してしまう作品群だと思っていたんだけど、なかなかどうして…と考えを改めなければならない事に気がついた。
特に3作目はスピーディーな演出に「やるやん!」と好印象を持った。しかし4作目でチト筋肉映画になりつつあったので、本作では久しぶりに初代監督にメガホンを取ってもらったのが功を奏したのかもしれない。
もう完全なヒューマンドラマである。
なんと言っても「ロッキー」なのにロッキーがボクシングをしないのだ。その為の布石が前作だったのか!と膝を打った。年齢等を考えると当たり前やわな、という冷静な判断はあとからやってくる。「映画」という作り物の世界では、ボクシングやってナンボというお約束を見事に裏切ってくれた。
こうなると6作目も楽しみだ。
»»鑑賞日»»2019/11/08
評価について
おやおや、公開当時はラジー賞も受賞しかねないほどの低評価ぶりだったそうだ。
スタローン自身も最低の出来だったと言ったとか言わなかったとか。
やはりボクシングをしないという異色の内容が当時の観客にウケなかったらしい。
でも、現在のアマゾンでの評価は驚くほど五つ星が打たれている。やはりみんな感じるところは同じっちゅうことですな。
そのレビュー情報によると、6作目は本作のリブート作品ということになるらしい。世間の評価を気にした(妄想)スタローンが自らメガホンを取って撮り直したもので、本作のパンチドランカーの設定はなかったことにされているそうだ。
リブートということはそのまますっ飛ばして「クリード」を観てもいいのかもしれない。
●原題:ROCKY V
●制作年:1990
●上映時間105min
●監督:ジョン・G・アヴィルドセン
●キャスト:シルヴェスター・スタローン/タリア・シャイア/バート・ヤング/トミー・モリソン
●お薦め度:★★★