天使にラブソングを…
肩の力を抜いて制作したのになぜかヒットしちゃったな感がある。この時点ではウーピー・ゴールドバーグって映画の世界ではそんなに有名ではなかったけど、コメディの世界で名を揚げてきたから、「いっちょウーピーちゃんで軽〜く一本撮ってみようよ」な企画だったんじゃないかと推察される。
プロットとしては王道中の王道を歩んでいるので申し上げることは何もない。本作のほうが古いんだろうが「スクール・オブ・ロック」に通じるものがある。
成功の鍵はやはり尼さんたちだろう。
口パクなのか否かは判らないが、素人が見ても判る下手っぷり(わざと下手にやっているのはバレバレだけど)が、見事に上手になって世間から大評判になるという筋書きは、普段の自分ならあざといぜと思いたくなるところだが、そうは思わなかったのは不思議なところだ。
命を狙っているのに悪役がどこかマヌケなのは、やはりディズニー系の所為か、それともコメディ色を強くしたためか?と想像するが、冒頭の殺人も実は殺人ではなく、ウーピーを探していたのも全く違う理由だった……な〜んていうオチを期待していたんだが、そこまでひねくれてはいなかった。まあエエけど。
»»鑑賞日»»2019/06/08
ウーピー・ゴールドバーグ
とんでもない。
もともとコメディエンヌとして舞台等で活躍していたが、スピルバーグの「カラー・パープル」に映画デビュー作にして初主演でいきなりアカデミー賞候補になり、メガヒットの「ゴースト/ニューヨークの幻」で助演女優賞を獲得していた。
この時点でもう既にして超新星として光り輝いていたのだった。
別に歌が上手いからという理由でこの企画が立ち上がった訳ではなく、本作に出演することが決まってから歌唱レッスンをしたというおまけつきだった。
●原題:SISTER ACT
●制作年:1992
●上映時間:100min
●監督:エミール・アドリーノ
●キャスト:ウーピー・ゴールドバーグ/マギー・スミス/キャシー・ナジミー/ハーベイ・カイテル
●お薦め度:★★★