STAR WARS IV / A NEW HOPE

スター・ウォーズ 4 / 新たなる希望

オリジナル版が公開されて40数年、重い腰を上げて漸くの鑑賞と相成った。
水曜ロードショー的なテレビ番組でチラ見はしたことがあったが、まともに観たとは言えない見方だったので、正常な判断は出来ないという前提ながら、『なんかちゃっちいのお、なんでこんなんに皆んな騒いどるんや?』とずっと思っていた。

1〜3、7、8とストーリーズの外伝2作を観てからの本丸攻略という外道な順番かもしれないが、結果を言うとなかなか楽しめたというのが本音だ。
特撮技術の最高峰は「2001年宇宙の旅」ということで異論はないと思うが、それに比べたら本作はちゃっちいと言わざるを得ない。しかし、映画は技術だけじゃないんだということをつくづく思い知らされた。
なぜなのかは判らないがここにはパッションが介在していると感じるのだ。イヤ、この場合フォースか。
たとえダース・ベイダー卿とオビ・ワン・ケノービとのライトセイバーチャンバラが見ちゃおれんレベルのものだったとしても、そんなことは問題ではないのだと感じられるのは何故なんだろう。
世界に名だたるプロダクションへと成長したILMによるスーパークオリティのCG作品を観ても、観終わった傍から忘れてしまうのに比べ、なぜか心に残る本作だ。
»»鑑賞日»»2019/06/11

DVDやBD製品について

さすがマニア向けの商売をしているだけあって、こういったお皿関係のパッケージも凝っている。一番上の写真と左の写真のものは、いわゆるDVDトールケースパッケージのオモテ面とウラ面だ。
上のオモテ面は、おそらく初公開時のポスター意匠で、映画の内容や雰囲気を余すとこなく表現していると思う。サイエンスフィクションではなく、スペースファンタジーもしくはスペースオペラの趣向だ。
比べて左のウラ面は、スターウォーズのイコンと言っても差し支えないダース・ベイダー卿のマスクを見事にトリミングした構図となっている。その艶やかなることこの上ない。映画本編全体はあんなに古い映像なのに、このマスクだけは最新作かい!と言いたくなるほど艶やかに収録されているのは不思議というかこだわりなのだろう。

エピソード7以降がディズニー帝国に買収されたことにより、てっきり過去作もその手中に堕ちたと漠然と思っていたから、DVDとBDがバラ売りされており且つ低価格(この商品はBDで、2019年6月時点で、1473円)なのに意外さを覚えた。ああそうか、過去作まで売り渡した訳ではないんだよね。なんて思っていたら、20世紀フォックス自体も帝国に身売りしたんだったということに気がついた。ということはこの商品がずっとあるハズもないわけですな。

●原題:STAR WARS IV / A NEW HOPE
●制作年:1997(オリジナル版は 1977)
●上映時間:125min
●監督:ジョージ・ルーカス
●キャスト:マーク・ハミル/ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー/アレック・ギネス
●お薦め度:★★★


◉スター・ウォーズ オリジナル・トリロジー DVD-BOX

DVD3枚組で今ならたったの3730円。
発売は2013年なのに、載っているレビューが2002年のVHSだったりしているのが妙だが、ディズニー帝国では出してくれないお得感に溢れている。
まあ自分はマニアではないので買おうとは思わないんだが。

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