テール しっぽのある美女
北欧(ノルウェー?)作品。
北欧っぽく74分と短い。
北欧っぽく「美女」という概念がズレているように思う。
北欧っぽく74分と短い。
北欧っぽく「美女」という概念がズレているように思う。
これはモウ「昔話」を現代に置き換えているお話でしょう。そういう意味においては「蟲師」的とも言える。チョイとシチュエーションを変えれば「蟲師」の中の一篇だったとしても違和感のないお話だ。
件の「しっぽのある美女」の種族はフィンランドならムーミントロールのようなものなんだろうと考える。しかしあのほんわかしたムードは全くない。その逆に実はかなり攻撃的とも言える。
なんだが、製作者はかなりミスリードを仕掛けている。「やつら」を「それ」と思わせておいて実は「あれ」だったという点が本作のミソだろうと考える。
冒頭からかなりおどろおどろしいムードで、直接的な描写はないがグロい雰囲気を漂わせるのだが、結末とのギャップを発生させるため、その点が成功の鍵なのかもしれない。
»»鑑賞日»»2021/05/15»»Amazon Prime
フルドラ
ここに出てくる生き物は、美女なのに牛か馬の尻尾がある特徴で、スカンジナビアの民間伝承で語られる森に住まう魅惑的な生き物として「フルドラ」という名称で呼ばれているそうだ。また「森の精霊」や「松の木のマリア」とも呼ばれているそうな。
正確には「トロール」と区別されるべきものらしいが、まぁ親戚関係みたいなもんでしょう。
とにかく「テール しっぽのある美女 wiki」で検索をかけると「フルドラ wikipedia」という件名でトップに表示された。
●原題:Thale
●制作年:2012
●上映時間:74min
●監督:アレクサンデル・ノダース
●キャスト:シリェ・ライノモ/アーレン・ネルヴォル/ヨン・シーヴェ・スカルド
●お薦め度:★★★