The Bedroom Window

ベッドルームの女「窓」

謎の邦題である。題名に「」(カギカッコ)が付くなんざ、特別な意味があるのでは?とインパクト大なんだけど、観終わっても特にその意味は感じられず、邦題担当者の単なる気まぐれとしか思えない。ということで検索をしてみると、なぜか粗方は「窓 ベッドルームの女」という題名でヒットしてくるのだ。あれは気の迷いだったのか?と自分を疑いたくなるんだが、DVDのパッケージにはしっかり『ベッドルームの女「窓」』と書いてあるのはなぜだ。
しかし本作をリストに入れていたのは間違い無くイザベル・ユペール経由からだろう。「デッドマン・ダウン」というコリン・ファレル主演のヒットマンもので観た圧倒的な存在感に驚きググった結果、リスト入りしたハズだ。本国フランスでは大女優な国際派スターの人だったと思う。
そんな訳でフランス映画なのかもと考えていたけど、どうやら英語圏の映画らしいが、イギリスなのかアメリカなのか判然としない。でも車のハンドル位置からイギリスではないことが判る。じゃあアメリカなんだろうと理解するが、どことなく無国籍風な作風に感じる。自分の知っている(といっても映画でしか見たことないんだけど)アメリカな感じがしないんだよね。
監督はカーティス・ハンソンで、聞き覚えのある名前だと思っていたら「ゆりかごを揺らす手」「激流」「L.A.コンフィデンシャル」の監督だった。『どうりで…』と感じるんだけど、「ゆりかごを…」が最高傑作だと思う気持ちは変わらなかった。
邦題からイザベル・ユペールが絶対主役だろうと想像していた自分を裏切ってくれる具合がなかなか楽しい。また主人公の思惑が思い通りに運ばないアクシデントの設定が得点高い。ここに「ゆりかごを…」の片鱗を感じますな。
»»鑑賞日»»2020/06/10

エリザベス・マクガヴァン

最初の被害者のネエちゃん役の人。「普通の人々」で最後に自殺をしてしまう少女の人だった。ここには『そういえば…』と思い当たるフシがあるが、「キック・アス」のキック・アスの母親役も演じているという驚愕の事実も浮上した。でも全く記憶にない。

●原題:The Bedroom Window
●制作年:1987
●上映時間:109min
●監督:カーティス・ハンソン
●キャスト:スティーヴ・グッテンバーグ/エリザベス・マクガヴァン/イザベル・ユペール
●お薦め度:★★★