THE LEGEND OF TARZAN

ターザン:REBORN

ターザンというコンテンツの名前を知ってはいるけど、実はその内容についてはなんとなく程度くらいにしか知らない。
てっきり、その昔あった内容を現代の最新技術で撮り直しましたという映画かと想像していたら、まあ言えば「それからのターザン」とでも言うべき内容になっていた。
ターザンはジャングルで動物を従えてアーアアーと叫んでいるだけかと思っていたら、ロンドンに帰還して貴族として生活していたというのが一番の驚きだ。そして勿論ヨメハンはジェーンである。
勿論と言ったが、このジェーンという存在はノーマークだった。観ているうちにそう言えば…と朧げながらそのヒロインの名前があったということを思い出させてくれた。
フラッシュバック映像でその生い立ちや馴れ初めを教えてくれる親切設計となっている。

今、存在感のある悪役をやらせたらこの人と思われるアイツが今作でもヴィランを演じている。「イングロリアスバスターズ」や「007スペクター」のアイツだ。
しかしながら主役のターザンを演じている人にイマイチ魅力がないように感じられる。比べてジェーンの人はとても魅力的だ。凛としてワイルドでおしとやかである。
サミュエル・L・ジャクソンがいつ裏切るのかと期待していたが、そこまでひねくれてはいなかった。しかしこの人も売れっ子ですなあ。

その昔のターザン映画を観ていた人がタイムスリップしてこの映画を観たらドギモを抜かれるだろうとは思うが、最近の映画を見慣れている人にとっては、哀しいかな、いわゆるフツーの冒険活劇程度にしか感じられないだろうというジレンマに陥ってしまうのは否めない。
»»鑑賞日»»2018/12/22

原作は百年以上も前の1912年に端を発するそうだ。
もともと2巻程度で終了する予定だったものを、大ヒットによりシリーズ化になるパターンの作品だそうだ。
ご他聞に漏れずシリーズ後半では、無かったことにされる設定とか、SF的な話になるとかも発生するらしい。
しかも3巻以降になると、子や孫まで登場し、ターザン自身は脇役になることも多いそうだ。

映画としてはサイレント映画の時代から作られ、裕に40本を超える本数が作られている。こちらもご他聞に漏れず、原作通りのものは殆どなく、設定や性格も変更されているものが多いそうな。

原作2巻の終盤でジェーンと結ばれるという展開なので、この映画はその後を描いたと言えるお話なのかもしれない。

ジェーン役の女優さんはマーゴット・ロビーという人で、自分の観たことある映画では「スーサイド・スクワッド」のパンキーな姐ちゃんハーレイ・クインを演じた人だった。

●原題:THE LEGEND OF TARZAN
●制作年:2016
●上映時間:110min
●監督:デヴィッド・イェーツ
●キャスト:アレキサンダー・スカルスガルド/マーゴット・ロビークリストフ・ヴァルツサミュエル・L・ジャクソン
●お薦め度:---


◉イングロリアス・バスターズ

ヴィラン、クリストフ・ヴァルツの存在が強烈。特に冒頭のシークエンスが圧巻。
この作品での演技が凄過ぎて世界的な名声を得たが、同じ様な役しかオファーされないというジレンマに陥っているように思える。

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