THE RIVER WILD

意外にかなりヨカッタ「ゆりかごを揺らす手」の監督カーティス・ハンソン繋がりで借りてみた。
この監督の最も有名なのは「L.A.コンフィデンシャル」だとは思う。しかしその作品は随分と昔に観たのは間違いないが、ほぼ忘却の彼方に行ってしまっているので、それについて語る事はできない。

さて本作の主人公はアカデミー賞常連のメリル・ストリープと「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でお馴染みのケヴィン・ベーコンだ。ケヴィン・ベーコンに関しては、この人らしい、ほぼ想定される役柄を見事に演じている。もしかしたら、この手の役柄をオファーされ易くした原因が本作なのかも知れない…とチラッと思った。
ところがメリル・ストリープである。この人がこんな役を演じるとはかなりの意外性を感じた。スタントも使っているんだろうが、かなりのリアリティをもってボートを漕いでいる姿に、さすがアカデミー女優と畏敬の念を抱かずにはいられない。
また当時の撮影機材をもってして、この迫力の映像美を撮りあげたのは「職人監督」の称号を授与したくなる。今ならGoPro的なカメラで、もっと迫真の映像を撮ることができるんだろうけど、この画の作り方は、やはり長年のカツドウ屋の経験と勘がなければできない画なんじゃないのかなと想像する次第であります。
»»鑑賞日»»2019/12/04