THE SHAPE OF WATER

シェイプ・オブ・ウォーター

ダークとも言えない、どこか牧歌的な雰囲気も残るファンタジー。
主人公の女性や彼女を取り巻く面々が、どうも常人離れをした感覚の持ち主なのが着いて行けない。そんなことするか?とツッコミたくなる穴がある。

まあ言えば「美女と野獣」的なおとぎ話を60年代に当てはめているようなもんだな。ギレルモ監督お得意の映像技術を発揮しているから、美しいカメラワークと相まって鑑賞に耐えるものに仕上がっているが、これがあの半魚どんがモロ着ぐるみとかだったら、きっと評価は変わっていると思う。

ファンタジーなんだからエイっちゃあエイんだが、そんな国家機密な場所に一介のお掃除オバちゃんが自由に入りアマツサえレコードをかけまくって飯を喰うセキュリティってあるのか?どうでもいい駐車場には監視カメラがあるのに、肝心の場所にないセキュリティってどうよとツッコミを入れさせてしまう、勢いの無さは如何ともしがたい。こういったご都合主義的な設定も勢いがあるとか感情移入ができるとかがあれば、気にならない映画もあるんだけどね。どういった加減か自分にはアラばっかり目立ってしまった。

設定だけは奇抜だが予定調和な終わり方には、特に何の感動も覚えないのであった。

ギレルモ監督の趣味小爆発映画だな。パシフィックリムは大爆発してるけど。同じファンタジーでも、「パンズ・ラビリンス」は大傑作だったのになあ。
»»鑑賞日»»2018/10/18

●原題:THE SHAPE OF WATER
●制作年:2017
●上映時間:123min
●監督: ギレルモ・デル・トロ
●キャスト:サリー・ホーキンス/マイケル・シャノン/オクタヴィア・スペンサー
●星の数:---


◉ヘルボーイ

ヘルボーイにも半魚どんが出ている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です