THE SPIDERWICK CHRONICLES

スパイダーウィックの謎

王道中の王道なファンタジー。
ここまで王道だと却って気持ち良い。
有名な人は誰も出ていない分、CGやVFXにお金を掛ける作戦の作品だろう。
スパイダーウィックと聞くと蜘蛛の関係する魔法みたいなことを想像するが、実際は主人公たちの大大おじの苗字のことだった。原題を直訳すると「スパイダーウィック年代記」とでもなるのだろう。
年代記と言っても大大おじのいた時代と主人公たちの時代では80年の開きがある。80年前忽然と姿を消した大大おじ、それを妖精に連れ去られたと言ってしまったために精神病院に入れられてしまった大おば。そんなことはもう伝説になってしまったとしか思っていない現代っ子の主人公たちが止むに止まれぬ事情により、そのスパイダーウィック屋敷に引っ越してきたことから話は始まる。

スパイダーウィック大大おじが人生を賭けて研究記録した妖精図鑑。そこにはあらゆる妖精の弱点が記されているらしく、この世を支配しようとしているゴブリンの親玉がそれを狙っている。しかしそれは魔法陣に囲まれたスパイダーウィック屋敷の奥深くに守られているハズだったのだが、主人公によっていとも簡単に封印が解かれてしまった。押し寄せるゴブリンの大群、信じてくれない姉弟、さらに頑固な母親。知恵と勇気とトマトソースでこの世を守るのだ!

シチュエーションとかプロットは「屋根裏のエイリアン」を非常に彷彿とさせる。ただあちらのほうがコメディセンスにあふれ、風刺も効いており、一枚も二枚も上手だったように感じる。
»»鑑賞日»»2019/08/15

有名な人?

有名な人は誰も出ていないと思ったら、ゴブリンの声でセス・ローゲンが出演していた。

●原題:The Spiderwick Chronicles
●制作年:2008
●上映時間:96min
●監督:マーク・ウォーターズ
●キャスト:フレディ・ハイモア/サラ・ボルジャー/メアリー=ルイーズ・パーカー/デヴィッド・ストラザーン
●お薦め度:★★★

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