Tom Clancy’s Without Remorse

ウィズアウト・リモース

アマゾンオリジナル作品。
「捨てたもんじゃない」とめた尻からけなしてしまうのは申し訳ないが、今となってはあまりにもパターン通りの展開だったので、チト拍子抜けしてしまった。
この原作がいつ頃のものなのか分からないが、モウその手は飽き飽きしましたぜと言ってしまうわい。

この各社がしのぎを削っている「オリジナル作品」ちゅう奴は、劇場でも公開しているものなのか、それとも各社のネット配信でしか観ることのできないものなのか。後者だとしたら、自分の考える価値以上のクオリティを実現していると思う。アマゾンはお金を出しているだけ(多分)であって、制作は誰もが知っている一流のフィルムメーカーなんだから「そりゃあそうさ」てなもんだろうが、普通に劇場公開している作品でもこれ以下と感じてしまう作品はザラにある訳で、映像表現的には水準を遥かに超えていると思う。
MGMを買収しちゃったアマゾンからますます目が離せない。なーんてね。
»»鑑賞日»»2021/05/19»»Amazon Prime

題名とかオリジナルとか

リモース[remorse]とは「自責の念」とか「後悔」などの意で、ウィズアウト・リモース[without remorse]で「情け容赦なく」の意になるそうな。
原作はジャック・ライアンシリーズで高名なトム・クランシーによるもので、その邦題も「容赦なく」という直訳系のものだった。因みに刊行は1993年だそうです。
本作はそのジャック・ライアンシリーズに登場する架空の特殊部隊「レインボー」の設立に携わったジョン・ケリーのエピソードゼロ的なストーリーだそうな。
と言われても、「レッドオクトーバーを追え」ぐらいしか記憶にない自分にとってはナンノコッチャラなことで、ご案内のお薦め度になってしまう訳です。
もしかしたらジャック・ライアンマニアにとっては血湧き肉躍る内容なのかもしれない。

本作の製作としてはパラマウント映画が筆頭で務めており、アマゾンスタジオは関わっていないっぽい。製作したもののコロナ禍の影響で公開ができなくなった例のパターンに陥ってしまい、「しゃーねーなー、アマゾンさん買ってくれ!」となってネット配信になっちゃったちゅうことらしいわ。

●原題:Tom Clancy's Without Remorse
●制作年:2021
●上映時間:109min
●監督:ステファノ・ソリマ
●キャスト:マイケル・B・ジョーダンジェイミー・ベル/ジョディ・ターナー=スミス
●お薦め度:---