ユー・ガット・メール
なんとなく、ありきたりで軽そうというイメージを感じていたので、ずっと敬遠していた。
しかし、大昔のエルンスト・ルビッチの「街角 桃色の店」という作品のリメイクだとの情報を得たので観てみることにした。と言ってもオリジナルは観たことがないんだけどね。
しかし、大昔のエルンスト・ルビッチの「街角 桃色の店」という作品のリメイクだとの情報を得たので観てみることにした。と言ってもオリジナルは観たことがないんだけどね。
いやあ、食わず嫌いはいけませんな。
描き様によってはクサくてたまらない事になる確率の高い内容なのに、よくぞここまでの仕上がりに出来るとは恐れ入りやの鬼子母神でごんす。さすが大ヒットし人気があるのも頷ける内容だった。
何が成功の要因だろう?
トム・ハンクスが「ショップガール」の正体を初めて知った後の、あのコーヒーショップでの演説というか悪態とも言える行動がまず思い当たる。
そして凡百の遣い手なら、街角の本屋さんを閉店には追い込まずに共存する解決策を講じて二人は結ばれ目出度し目出度し…とするだろうに、そこんとこはあくまでもシビアにビジネスとして割り切る筋運びも大きな要素だろう。
そうすることによって、ラブロマンスらしいと言える画面はラスト10分程度に凝縮されているという驚異の演出へと繋がるのがクサさからの脱却を図っているのではないだろうか。
それというのもトム・ハンクスという芸達者の技に依る所が大きいのだと思うのであった。
»»鑑賞日»»2019/08/18 U-NEXTにて
U-NEXT礼賛
先月一ヶ月間たっぷりと楽しませてもらい千秋楽を迎えたと思っていたら、なぜかメールで「もうひと月、無料でどう?」というお誘い。もちろん否やはございません。ということでポチっとボタンを押してまたひと月再開です。ありがたや〜。
●原題:You've Got Mail
●制作年:1998
●上映時間:119min
●監督:ノーラ・エフロン
●キャスト:トム・ハンクス/メグ・ライアン/グレッグ・キニア/パーカー・ポージー
●お薦め度:★★★★★