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太田
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一時間戦ってみてどうですか?感想は?
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橋本
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えー、充分がんばりました。満足しています。
小龍包がうまいのは、まぁ、予想してたんですけど、酸辣湯もパリの中華屋さんでたべるスープペキノアなんかとは、とても同じものとは思えないくらいうまかったし、やきめしもホント、おいしかったっす。
台湾最後の夜にこんなうまいもん食えてしあわせです。もうこれで思い残すことはありません。
と言いたいとこですけど、今度はもっとお金を持って食いまくりにきたいですね。
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太田
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そうですか、実現するといいですね。どうもありがとうございました。福井さん、以上です。
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総裁
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いわゆる___、有名店。わが母国日本では、有名なだけで、味のほうは名前に追い着いていない。そんな店も___多々あります。しかし、ここ台湾ではそんな通説も通じない、ということが証明された___ように思えます。それでは、判定です。
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福井
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台湾九日目にして、初めて挑戦した有名な店。場内は緊張と興奮のるつぼと化しています。さぁー、勝利の皮に包まれるのは、台湾有名店か、それとも学習する食いしん坊かっ!
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総裁
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____挑戦者、橋本弘彦っ!
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福井
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やりました、勝利です。橋本弘彦、勝利を手にしました。
審査状況のVTRがきています。
橋本夫妻が伝票を手に一階に降りて行きます。そして、そしてー、会計係りの小姐に今手渡されました。
おや、小姐のはじき出した電卓の数字は、なんと千二百六十、千二百六十元ですっ。
予想を遥かに上回る金額です。手持ちのお金は二人併せても、八百元ぐらいのはずと聞いておりますが、どうしてこれで勝利を手にすることができたのでしょうか…
まさか、皿洗いをするとでも言って裏取り引きをしたわけでもないと思いますがー…
橋本の表情も少し青ざめているように見受けられます…
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服部
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おや、福井さん見てくださいよー、この電卓の数字はどうやら別のお客さんのための計算のようですよー、ほら、見てください、橋本のは伝票の下の角に小さく四百六十と書いてありますよ。
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福井
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あー、なるほどー、そういうことですかー、どうやらこのぐらいの少ない品数なら暗算ですませてしまうということですね。
ということはー、あの、一を二に書き直されていたのは一体どういうことだったのでしょうかー…。
つまり、一個を二人分に割ってくれたということでしょうかー、さすが有名店、ニクい演出をしてくれましたー。ほっとした表情で財布をとりだしている橋本の目の回りに今、きらきらーっと、光るものが見えております。
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