蚊 取 り 線 香 作 戦 大 成 功 ! し か し ・ ・ ・
う ま か 不 思 議 ギ リ シ ャ 篇 ● 5 月 30 日 ● モ ネ ム バ シ ヤ
「カリメーラ」と言うとブレクファストルームのおじさん兼庭師のおじさんは「カリメーラッ」と手をあげてあいさつしてくれる。 盛大に焚いた蚊取り線香のおかげでゆっくり休むことができ、起きたのは8時15分。8時33分ごろにそこに行くと1番乗りだった。1号室のテラスには植木鉢を置いてさりげなく行けないようにしている。もちろん昨日の特等席に座った。ジュースを持ってきてくれて今日はコーヒーを注文するとネコがやってきてスリスリをはじめた。おじさんはラジオの歌にハナ唄でごきげんである。コーヒーのおかわりを入れてくれてこちらもゴキゲンである。
ホテルの下を散策に行くとホテルマルバシア別館があり、その近くの廃虚の下を通り抜ける。ほんまにここはドラゴンクエストの迷路のような町だ。廃虚とゴーカホテルの共存する町─カリオストロ公国のようでもある。20mくらい沖にそこだけエメラルドグリーンに輝く半径2m程のポイントが見える。あそこで潜ると気持ちいいだろうな。そのまま新町に向かうと今日は風もなく波もない。おすすめ入江プールには誰もいない。しまった、この瞬間に泳げばよかった。しかし水着はない。あーげばげば。
普通に歩いていて最初に目に入るマルバシアホテルの見え。
カメラ屋さん(FUJI)に行って、これはポジフィルムですがオーケーですかい?と訊くとオーケーオーケーノープロブレムエブリシングOKョと言うので、ラッキーるんるんやっとフィルムが出せる。次なる2本はハーフフレームなんですが…と言うと、何それ?とツレないおコトバ。 えーと、と説明すると、あーそれなら現像はできるけどプリントはどうだかわかんないねぇ、できそうなら私がするし、無理だったらユアーカントリーでやってください。だそうだ。オーケーオーケー判りましたと全部渡すと豈図らんや。えっこれスライド?あーこりゃダミだねぇ。おい、スライドとポジは同じもんとちゃうんかぁ!? えっこっちは白黒?ありゃりゃぁこっちもダメですわ。と結局コニカASA100カラー24枚撮りだけを出すことができましたわいな。こりゃこりゃ。
パン屋でゴマパン150、スーパーでレモナード2本、ペリエ、サラミハムを買ってホテルに帰ろうとすると風は吹いてるわジモヤンはおるわでありゃりゃんこであった。 部屋でゴーカな昼食と洒落込もうした時ノックの音。開けるとソージのおばちゃんではないか。はいはいとトイレのゴミとフツーのゴミを渡すと、ビニール袋とトイレットペーパーをくれようとするのでペーパーはいりまへんと辞退すると、お次は石鹸のようなものを出してくれる。ちょーだいチョーダイと手を出すとナントそれはベープマットの具の方。ほへ?ということは、ベープマットそのものがあるハズだが…そんなもんあったっけ?昨日買ってきた蚊取り線香作戦は大成功を収めたと喜んでいたのに、こんなもんあるんやったら買わんでもよかった。うーと唸っていると、おばちゃんが入ってきてここにあるわよと教えてくれましたとさ。あーこりゃこりゃ。
さて、泳ぎに行こうと思っていたのにテがハラいたいとのたまうので、ちょっとハラ温めている間、部屋の中をリロリロしてみる。 4時半ごろから泳ぎに行くと、いましたいました昨日のクールおばさんサングラス着用約1名が。たしか昼にホテルに帰ろうとしている時に、水着であの場所に向かっていたハズ…、ずっと無言でここにいたんだろうか。小さな声でかすかにハローと言った。波も風もほとんどなく軽くひと泳ぎしたのち、もちろん今日も飛び込んだ。ザップ〜ン。
テとタッチ交代したり飛び込んだりして楽しく時を過ごしていたけれど、クラゲも発見したし、水面がけっこうプランクトンしている感じなので、岩場の上に立ってあちこち観察していると、クールおばさんサングラス着用約1名が急に立ち上がり、足取りも覚束なく岩場を渡ろうとしている。あー、危ない(^_^;)と思ったけれど、全くクールに岩の端っこまで辿り着きやはりクールに黄昏れている。こちらも黄昏れてみると夕日とは言えないような夕日に海がきらめきヨットだか漁船だかのシルエットが浮かんで金曜ロードショーこんばんは水野晴朗ですをしていた。 クールおばさんサングラス着用約1名が定位置での寝そべり体制に復帰したので、こちらも岩場の天然ベッドに大の字になった。平和だねぇ〜。と思ったけれど、横を見ると何やら小さな小さな赤い虫がちょこちょこしている。虫嫌いのわたしは体を払い払いTシャツを着込み、新町まで写真回収及びカイモンに向かう。
オリンパスペン いろいろグレードはあるけれど、うちのは一番安いと思われるレンズ一体型のタイプ。ピント合わせも、近く・中間・遠くといった具合で、20枚に1枚くらいしか、ちゃんと写らないけど、なぜか味があるのです。
1人でぺたぺた歩くまぁーっすぐな道はやたらと長く感じる。FUJIのカメラ屋に着くとやっぱり現像だけしかできんかったよ、こんな風に写すカメラは見たことないけん、いっぺん拝ませてほしかバイと言われたけど、それはオリンパスペンというカメラなんじゃけんど残念ながら今は持っとりましぇんと400払う。バーイといつものスーパーに向かいMilkaというココアドリンク500Mとレモネードを420で買い一直線の道をMilka飲みつつ歩いた。途中でレンズ単品を持ったおばさんを追い抜き、巨大な岩山を撮ろうとカメラを構えているおじさんを追いこした時かすかにチッというゴルゴ13の舌打ちのような音がした。『モネムバシヤに向かうカールおじさんMilkaを飲む』というような写真が撮れていてよいと思うのであるがよくないのであろうか。歩いて帰るユラユラ少女に出っ食わしたら今日も笑っていた。
バァーイと言ってクールおばさんサングラス着用約1名に別れを告げ、部屋に帰ってシャワーを浴びるともう8時だった。今日は昼寝をしてしない。 今日はちょいと浮気をして海の見えるタベルナに行こうと外に出ると朝食おじさんに会いカリスペーラとあいさつされた。夜でもしっかりごきげんおじさんだ。頭がさがります。トマトサラダ、ドルマズィータ、ポークステーキ、アムステルビール3500だった。ネコがうじゃらうじゃらいて、さすがに夜だとチト気持ち悪い。味もまあまあだった。ふとっぱらおばさんごめんなさい。
(c)1995-2002 HaoHao
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